主な症状について
パニック障害
- このまま死ぬのではないか、という不安・恐怖
- 激しいめまい、吐き気、動悸、呼吸困難感
- 身震い、手足の震え、冷や汗
- また体調が悪くなるのではないかと不安になり、電車など乗り物に乗れない
- 人の多いところで体調が悪くなるので、人混みを避ける
「パニック障害」は、突然理由もなく襲ってくる「パニック発作（通常20～30分以内でおさまります）」で発症する病気です。
このまま死ぬのではないか、と思うくらいの激しい発作が起こっているにも関わらず、病院で検査をしても特に異常は認められません。
この「パニック発作」が何度も繰り返されると「また、あの発作が襲ってくるのではないか……」という強い不安が出現するようになります。
これは「予期不安」というもので、「パニック発作」と並ぶパニック障害の特徴的な症状です。
「予期不安」の症状が強くなると、発作を恐れて外出できなくなったり、発作が起こった時にすぐに助けを求められないような場所や、その場からすぐに逃げ出せない場所を避けるようになり、日常生活にかなり支障をきたすことがあります。
パニック障害では、「パニック発作」を繰り返すごとに「予期不安」がさらに強まり、症状を悪化させていくため、発作の予防を早めに行っていく必要があります。
パニック障害の治療として、原因と考えられている「脳内神経伝達物質」のバランスの乱れを「薬物治療」によって調整し、「パニック発作」をできるだけコントロールします。
そして、発作が落ち着いた後、それまで避けていた場所や乗り物にチャレンジしていくようにします。